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「 National Treason 2-1-6 六道"封炎"~VSヘラルド~ 」

[Canvas版] Java版

No. 5548
タイトル : National Treason 2-1-6 六道"封炎"~VSヘラルド~
特徴 : 難易度:13 この「National Treason」でもかなりの難易度を誇るボス戦。 心してかかる様に。 クリア確認大変だった( ★ページ最下部に中間ストーリー有
作者 : チャチャモ


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ストーリー

正男「進化した俺の力・・・・・・見せてやるよ!!」

ヘラルド「・・・・・・」

正男「・・・どうした?」

ヘラルドは暗く、澄み切った夜空を見上げながら、一言・・・・・・呟いた。



ヘラルド「アンタは強くなった・・・ああ・・・・・・強くなった・・・・・・感覚で分かる・・・」

ヘラルドは力強い口調で、言い切り・・・



ヘラルド「そして面倒くせえ事に・・・・・・俺は第一覚醒じゃ・・・今のアンタには勝てねえようだ・・・」

正男「・・・・・・」



ヘラルドは右腕を高々と上げ・・・


















ヘラルド「第二覚醒」

ヘラルドの言葉が終わるや否や、紅く・・・・・・厚い「気」がヘラルドを包んだ。

その「気」は以前は感じなかった物で、正男は警戒を強めた。



――今なら分かる・・・・・・コイツの強さ・・・・・・

ヘラルド「六道”封炎”」

正男(何だ!? この技・・・始めて見る!)

正男がふと辺りを見回すと、赤黒い光を放っている球体が六つ、正男やヘラルドの周りを飛び回っていた。

正男「これは・・・」







ヘラルド「・・・そんなよそ見ばっかしてていいのかよ?」



正男が口を開こうとした時・・・





正男の視界は




「赤」に染まった。



―――これは・・・・・・火か!!

正男はすぐにその場から飛び退き、火を避けた。



ヘラルド「この”六道 封炎”は、六つの”柱”の中にある物を全て焼き尽くす技・・・ あの紅い球を全て潰さないと面倒くせえ攻撃が、無限に続くぜ?」

正男「・・・今日はえらくやる気じゃねえかw」



正男「やってやろうじゃねえか!!」

中間ストーリー12 ~Fight to save.The first act~

「・・・・・・面白いね・・・w」

その黒い人影は、古びた建物の上から何かを見下ろしていた。

視線の先にあるのは、踊るように戦っている正男達と軍の幹部。

薄ら笑いを浮かべた人影は、しばらく正男達を眺めていたが・・・



―――おっと・・・あんまりペインについての報告が遅れると、ボスに怒られるなw



男は、正男達から目を逸らし、闇へと歩き出した。

一歩。

また一歩。



そして男の背は、深い闇へと吸い込まれていった。
  中間ストーリー12     ~Fight to save.The first act                 


PM 11:26 ~浩二VSニック~

ニック「おらおらおらあっwwww」

銃声。

銃声。

銃声。

銃声。



浩二「うわああっ!」

浩二は岩の影に隠れ、四発の弾を受け流した。



ニック「ww 歯もたたねえかww  喰らえ!」



ニックの銃が再び火を噴いた。

浩二「くそっ・・・」

浩二は木の影に隠れる。



ニック「その位で逃げ切れると思うなっwwwww」

ニックは弾丸を撃ち続け・・・



ついに木は倒れた。

浩二「くっ・・・・・・」


ニック「はははwww もう逃げ場は無いぜw? 浩二!」




浩二「くっ・・・」

ニックは拳銃の照準を浩二の頭部に合わせた。





ニック「バイバイ♪」

浩二「おらっ!」

浩二は咄嗟に石を投げ、ニックの気をそらした。



そして浩二は、交差道の方に逃げ出した。

ニック「はっww 逃げるのだけは早えな! おいww」



ニックは浩二の後を追う。



走る。



走る。



走る。





そして・・・・・・・・・・



目の前に壁。

浩二「・・・・・・!」


「もう逃げ場ないねえwwww ベイルさんw?」

ニックが笑う。



ニック「楽しかったぜw 追いかけっこはwwwww  んじゃw バイバ~イ♪」

二度目の別れを告げながら、ニックは引き金を引いた・・・






































ドオオオオオオオオン

















闇夜に響く銃声。












重く・・・・・・鎮く・・・・・・沈く・・・・・・銃声は余韻を残しながら、夜空へ吸い込まれていった。










PM 11:26 ~クリスVSメイガ~

クリス「アイス・ベルム!」


メイガ「メイズリル・フラット」

クリスの放った氷の渦は、メイガの光とぶつかり相殺された。

クリス「・・・ww なら直接攻撃よw」

クリスは右腕から氷の剣を出し、構えた。

メイガ「ふん・・・」

メイガも光剣を出し、姿勢を低くする。









しばしの沈黙。







次の瞬間・・・








刃と刃は触れ合い、二人は閃光に包まれた。











キシキシキシキシ・・・・・・

剣と剣が軋む音が聞こえる。



クリス「・・・・・・」

メイガはクリスの剣を払い、剣で突く。

その動きを見極めたクリスは身を翻し、突きをかわした。



メイガ「ふんw」

メイガは一気に姿勢を低くし、クリスの足元に狙いを定めた。

低い姿勢のまま突っ込んできたメイガに対し、クリスは地面から氷柱を出し、剣を防いだ。





クリスは剣の柄を縦に動かし、メイガの腹部に攻撃を狙う。

メイガは、出された剣を上半身を反らしてかわし、バックステップで後方に移動して間合いを取った。

そして、両足のつま先に体の重心を移動させ、体勢を立て直す。



クリス「貴方・・・・・・自分の戦う理由を・・・『己の正義の為』と言ったわね?  一つ聞いていいかしら?」



メイガは薄い笑みを浮かべ、剣を構えながら答える。










メイガ「いいだろう ただし、お前が質問している間・・・・・・加減する気は無いがな!!」




メイガは剣を振りかざし、クリスに突進してきた。

クリスは剣をかわす。

しかしメイガは方向転換する事無く走り続け

即座に剣を背後に向かって振り抜く。



クリスはその一撃をかわしきれず、仕方なく剣で相手の刀身を受け止めた。





そして、再び剣は交わった。

クリス「貴方の正義って・・・・・・つまり何なの?」



メイガ「・・・・・・私の正義は・・・」

クリス「・・・?」





クリスは意外に思った。

メイガの顔は今まで見たことも無い表情を浮かべていた・・・。

いつものように冷たい表情ではなく、空しく、そしてどこか儚げだった・・・。



メイガ「私は・・・」
















―――私の・・・俺の正義・・・・・・・・・

    



    ・・・・・・この女の目・・・見覚えがある・・・

    




    正義は・・・力? 忠誠? ・・・・・・違う・・・

    






    ・・・どうしたんだ・・・私は・・・

        





    いつもの私ではない・・・ 正義は力?

    







       ・・・・・・分からない・・・






    ・・・・・・俺の正義は・・・何だ・・・?

    

    





メイガ「力であり・・・忠誠だw」



・・・嘘をついた。

そうしないとやりきれなかったから。

そして、メイガは剣を薙ぎ払い叫んだ。




「ヴァイパーレイン!!」


PM 11:24~正男VSヘラルド~

正男は、ヘラルドの封印技が発動した瞬間に動き出した。



炎が出始めていた一つ目の「柱」に向かって。



正男は、上手く木の枝を掴み、



そのまま、炎で肌が焼けるのも構わずに「柱」を殴り壊した。



ヘラルド「・・・・・・」

正男はニヤリと笑い、ヘラルドに言い捨てた。



正男「あれw こんなもんだったっけ? お前の第二覚醒ってのはw」

ヘラルドは、ふぅ・・・、と溜息をつき、答えた。












ヘラルド「あれw こんなもんだったっけ? お前の探査能力ってのはw」



刹那。



残った5つの柱が、正男を囲み一斉に炎を発射した。



正男「ぐああああっ・・・・・・」



ヘラルド「俺の”六道『封炎』”は、一つの柱を壊した位じゃ消えやしねえよ・・・ 全ての柱を壊し、術者である俺に触れる事で初めて、封印は解ける・・・」

正男は、炎を受けて火傷した顔を手で押さえる。

正男「・・・・・・!」



ヘラルド「面倒くせえ技だろ? この技は・・・・・・最も恐ろしく・・・最もしつこく・・・最も長く続き・・・・・・最も面倒くさく・・・そして、」






ヘラルド「最も俺らしい技だ・・・」

PM11:27 ~ザトシVSガルティス~

ザトシ「ギャー ユレル((((゚д゚;))))」

ガルティス「・・・・・・相手がこんなんだからダメージ与えてる気がしねえ・・・・・・orz」

ザトシ「ウウッ ユレテウゴケナイ(´;ω;`)」

ガルティス「・・・・・・まあいい・・・ とどめだw」

ガルティスは拳を構えザトシに歩み寄った。



ガルティス「死ねw」

正男「↑の戦い、チャチャモ手抜き過ぎだなww」
浩二「www チャチャモのやる気が失せていく様がよく分かるねww」

PM 11:28 ~浩二VSニック~


ニック「はははははははははははははwwwwwwww」

ニックは、確認するように倒れている浩二に弾をもう一発撃つ。

そして弾は、逸れる事無く浩二の肩に吸い込まれる。



ニック「くくくwwwwwwwwwww はははははwwwwwwwwあばよw

ニックは笑いながら、倒れている浩二に背を向け、歩き出した。

















「ウインド・ラ・デルバラ」





ニック「!?」

ニックに喋る暇も与えさせず、ニックの目の前に、竜巻のような壁が出現した。



「残念だけど・・・お別れの挨拶は早いみたいだよ?」

振り向いたニックの視線の先に居たのは・・・






ニック「浩二・・・・・・!」



ニックは叫んだ。

ニック「お前っ!! 何故生きてっ!?」


浩二は焦るニックを面白がりながら、ゆうゆうと語り始めた。



浩二「簡単な話さw そもそも君の弾が僕に当たって無いんだよw」

ニック「なっ・・・何言ってやがる!! 一つの弾も狙いは逸れなかったぞ!」

浩二「へえ・・・・・・ その弾丸を、風の魔力で覆い失速させても、僕は攻撃を受けて死ぬと?」



ニック「!!」

浩二「その証拠に、僕は一切血を出さなかったでしょw ちゃんと確認しなきゃw ニック副隊長ww

ニック「・・・・・・!」





浩二「ずっとやられたふりをして逃げ回っていたのは、確実に君を捕まえるためさw 全部計画通りw」



ニック「・・・めんな・・・」

浩二「?」



ニック「なめんなああああああああああああああ!!!」


ニックは銃を浩二に撃ち放った。







浩二「だーかーら・・・」




浩二は指先から軽く、風の魔力を出し、弾丸を包んだ。



そして失速する弾丸を左手で掴んだ。



ニック「・・・・・・!」

浩二「ww」


ニック「食らえええええええええええええええ」



ニックは浩二に弾丸を撃ちまくった。

硝煙が、本来浩二の居る場所を覆い隠す程に。









「動くな」



ニックは、背後に気配を感じた。

ニック「!?」

ニックは咄嗟に振り返ろうとしたが・・・



「動くなって言ってんでしょw」



首筋に風の刀が当てられた。




















ニック「・・・・・・くそっ・・・」

ニックは銃を捨てた。

PM 11:29~正男VSヘラルド~

正男「うおっ!」

正男の耳を炎がかすめた。



正男「反撃だっ!  ファイ・・・」



正男の足に、火柱が触れる。




正男「ぐっ・・・」

ヘラルド「・・・w」



正男(こうも攻撃されちゃ、反撃に移れねぇ・・・)









ヘラルドは呑気な顔でこっちを眺めているのを見て、正男は舌打ちした。

正男(こりゃあ相手の魔力尽きそうもないな・・・w ケリつけるか!!)







正男「バグ・アフター・バグ」







正男の周囲に現れた炎の壁が渦巻き始めた。

ヘラルド「・・・」





ヘラルドの封印技から放たれた炎は、正男の周囲の炎に相殺された。

ヘラルド(・・・何て魔力だ・・・)







正男「一気に方をつけるぜ!」




ヘラルド「だが・・・」





ヘラルドは右腕の手の平に炎を溜めた。



ヘラルド「俺の封印技を潰すほどの魔力・・・・・・ 消費する魔力の量もかなりだろ?」





正男(・・・弱点をこうも速く・・・・・・)



ヘラルド「そんなら俺はいつも通り、ダル~い戦いしながらアンタの魔力切れを待つぜ?」



ヘラルドは軽く後退し、正男の反応を待った。



正男「いいぜw なら・・・本気で行く!」



正男「灰塵霧焼!」




ヘラルド「!!」

正男の指先から、超高濃度の魔力砲が放たれた。



ヘラルドは咄嗟の事に対応しきれず、炎の盾を出して防ごうとしたが・・・



炎の盾は魔力砲の前に霧となって消え去り、ヘラルドを直撃した。






正男「終わったか・・・・・・何もあんな技を出すことは無かったかもな・・・」

岩でさえも霧と化す魔力砲が直撃したんだ。

生きてはいまい、正男はそう思った。



「ぐ・・・痛え・・・」



正男「何!」



ヘラルド「これが無きゃ、死ぬとこだったぜ・・・・・・」

ヘラルドは懐から、ライターを取り出した。



正男「・・・そのライターがとうかしたのか?」

ヘラルド「このライターは只のライターじゃねえ・・・どんな炎も封印する魔具・・・ 俺が封印術で作っていたものだ」



正男「どんな炎も・・・?」

ヘラルド「一度きりだがなw お前も、こういうの作っておくと面倒臭くなくていいぜw」



正男「一つ気になるのは・・・ライターを着火したらどうなるんだ?」





ヘラルド「溜めていた炎が放出されるw」



正男「オッケーww」

正男は笑った。



ヘラルド「・・・よく笑えるな とても笑える状況じゃねえと思うんだが?」



正男「いや? 一度きり・・・ もう使えないんだろw 気兼ねなく攻撃できるじゃねーかw」

ヘラルド「・・・」



正男「必殺技使いまくって、魔力が尽きる前にお前を倒してやるぜw」



ヘラルド「・・・無理だな」

唐突に呟く。



正男「は?」

ヘラルド「今の俺じゃ、お前に勝てそうも無いんでねw 片腕逝ってるから最終覚醒してもどうかってレベルだ・・・・・・」

正男「・・・・・・だから?」







ヘラルド「最終覚醒、面倒だから帰る」

正男「待て!!」



ヘラルド「ファイ・ロルス」

正男は、飛んできた炎を防いだが、ヘラルドは既に居なかった。



正男「逃がした orz→olz→OLZ」



正男「っていうかさ、何なんだよアレ ヘラルド戦もメイガ戦も、何で目くらまししただけで敵消えてるんだよ! 卑怯だろ!
瞬間移動じゃん!テレポー何とかじゃん!瞬転じゃん!瞬歩じゃん!ムーンライトじゃん!平安貴族の平安京の長編1のラスボスのメッチャ格好いい黒男が、技と技の間に使ってくるアレじゃん!
そうだよ!今思ったらそうだよ!殆どの長編の敵って「さらば」的な事、言って、技出したらいつの間にか消えてるんだ!
これはアレ? 長編正男の敵専用の特殊能力!?          ・・・そういやニックってラール山の戦いで負けた後、完全放置されてたけど、結局一人寂しく、その特殊能力で帰ったのk」


ボオオオオオオ

正男に、残っていた”六道「封炎」”の炎が襲い掛かった。

正男「あぢ゛いいいいいいいいいいっっ」

正男は溜息をつき、面倒そうに呟いた。



正男「・・・一個ずつ地味に壊してくか・・・」

PM 11:28 ~クリスVSメイガ~

クリス「・・・その技・・・」

ラール山での戦いで、クリスが敗れたのはこの技が決め手だった。



メイガ「そうだw 思い出したか?」



クリス「・・・いくわよw」

メイガ「それはこちらのセリフだw」

雲に光の様な物が溜まっていった。



パチン(指を鳴らす音



メイガが指を鳴らし、破裂音を出すと同時に雲は形状を変え、一気に光の雨が降り注いできた。



クリス「デル・アラート!」




メイガ「そんな物で、この光の連撃に耐えられると思っているのか?」



クリス「アイス・シールド!!」


氷の盾が次々と強化されていく。

メイガ「・・・何?」



クリス「ホーリー・プラクト!」


メイガ「遅いわ!!」
メイガの光の雨が、巨大な氷の盾に降り注いだ。

光と氷が触れ合い、次々と氷の盾が割れていった。

しかし、氷は壊れてもすぐに再生し続けた。



激しくぶつかる閃氷と聖光・・・





そして、数分後・・・

















メイガの光は氷の圧力に耐え切れず、散ってしまった。



メイガ「なっ・・・・・・」



クリス「終わりよ!」

クリスは、右腕に構えていた氷の剣を、数メートル先で倒れているメイガの肩に投げつけた。




氷の剣は失速することも無く、メイガの肩へ吸い込まれていく。
















「・・・・・・最終・・・覚醒・・・」




クリス「!?」



場の空気が一変した。

暗く・・・そして重く・・・。



そして、土煙の中から現れたのは・・・



白光色のオーラを放出しているメイガだった。

クリス「・・・・・・」

メイガ「さて・・・行くぞ?」 著作権:TORN