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「 National Treason 2-1-1 静寂に潜む軍団 」

Canvas版 [Java版]

No. 5544
タイトル : National Treason 2-1-1 静寂に潜む軍団
特徴 : 第二部~血,邂逅,終焉~ 第四章~道~ 難易度:8 二幕の始めの「通常面」で、この難易度ってww ちなみに、通常面で始めて管理人がスクリプトを使った作品です~ ★ページ下にこのゲームより前にある中間ストーリー有
作者 : チャチャモ


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得点 コメント
順位 名前 得点 コメント 登録日時
1位 予感魚 3,280   2011/07/13 13:41
2位 予感魚 1,550   2011/08/23 06:44
3位 BLOOD†ORANGE 1,540   2011/07/31 22:50
4位 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 990   2011/07/13 17:12
5位 !!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! 280   2011/08/19 21:44
(ベスト5のみ表示)


中間ストーリー10 ~PAIN&TOTURE~

PM:2:29~ラール山 とある廃坑道にて~




「・・・・・・・・・・・・つまらん・・・・・・・」



首都に最も近い山、ラール山。

かつて正男がクリス救出の為に訪れた場所でもあり、

さらに、1900年代には銀山としても有名だったが、今はもう銀は取れなくなっている。

その銀を取る為に政府の手で作られた坑道は数知れない。もっとも、今は既に全てが立ち入り禁止となっているが・・・・・・



その誰もいない「はずの」坑道の奥にある、機械の上に腰掛けている青年は静かにそう呟いた・・・

その青年の年齢は10代後半だろうか・・・男にしては長めの髪は、彼の左目を隠している。

ただし、その男はとても不機嫌そうな顔をしていた。

まるで大切な遊び道具を取られた子供のような顔を・・・




「つまらん・・・つまらん・・・つまらんつまらんつまらんつまらつつまんつまらあああああああああああ嗚呼ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!



狂気の叫びを上げたその男は急に立ち上がり・・・







座っていた機械の部品を無理矢理・・・捩じり取った

そして地面に叩きつけ、何度も何度も踏みつける。

「鉄」の機械は、その男の脚力のみで「粉」となった。









そんな様子を見て、おずおずと取り巻きの一人が話しかけた

「あの~・・・・・・どうしたんですか・・・? ルシファーさん・・・?」

「悪男か・・・・・・今暇か? 暇だよな? 暇そうな顔してるもんな? 暇そうな雰囲気醸し出してるもんな? まあ暇でも暇じゃなくてもどっちでもいいんたが!」





どうやら、その取り巻きの一人の名は「悪男」で、暴れているグループのリーダー格の名は「ルシファー」らしい。

あまりに理不尽すぎるルシファーの言葉に、悪男は頭を抱えて一言・・・




悪男「暴君だ・・・」





そんな部下の声を聞いてか聞かずか、一方的に話し続けるルシファー

ルシファー「まあ待て・・・知りたいか? 知りたいよな? よしっ まずは聞け

悪男「強制・・・・・・・!? まあいいですから早く説明をどうぞ」





ルシファーはゆっくりと・・・そして激しく・・・狂的に・・・語りだした・・・

ルシファー「一つ! 何故こんなにもつまらんのか・・・・・・!一つ目の理由は・・・・・・あー・・・一つって二回言ったな・・・・・・まあいいか・・・まず周りを見れば分かる!  よしっ! 分かったな!! という訳で俺は憂さ晴らしに政府とあの四人組を殺して、スカッとしようと思うんだがどうか」

悪男「駄目です!  理由がまず分かりませんから!!」

ルシファー「ベリアルに意見聞いて、アイツも俺と同じ意見だったら二人で出発する事にした!」

悪男「もっと駄目です  ベリアルさんなんか付いていったらそれこそ終わりです  ところで最初の話に戻してください」




部下の自分を見る冷たい眼を見て、仕方なくルシファーは理由の話に戻った

ルシファー「・・・周りを見てみろ・・・・・・寂しいだろ?」


かつては70人以上居た、ならず者達も今では数えられるほどになっていた。

悪男「・・・・・・消えていった仲間達ですか・・・」

悪男は呟いた。





正男達や、軍の襲撃を受けて、山賊達はメンバーが足りなくなり事実上「崩壊」した。

しかし、数少ない生存者はこの坑道に入り浸っていた。



ルシファー「・・・そうだ・・・・・・有能な俺の元で働いていた大切な部下達を・・・!」

悪男「・・・そこは普通”俺の有能な部下達”・・・なんじゃ・・・」

ルシファー「どっちでも変わらねえよww とにかく・・・・・・あの四人組と軍の犬ども・・・・・・うーん・・・・・・・・ええい!・・・許さん!

悪男「・・・部下の仇!!・・・とかもっとまともな事言えないんですか・・・ ・・・っていうか戦う理由作りたいだけでしょ? ルシファーさんの頭の方が許せませんよ・・・」

悪男は呆れたようにため息をついた





ルシファー「俺の頭が・・・・・・・許せんだと・・・  そうかそうか、なら俺は俺だけじゃなくこの素晴らしい世界に一つしかない天才的な頭を世界に広めるべきだろう!! そうだろう!!   いや・・・世界中の人間の頭を許せなくする事がこの俺の使命に違いない!!!!!!!!!!
そんな素晴らしい事に気付かせてくれたお前には特別に”許せない頭”をプレゼントしてやろう!! 受け取れ!!」



急に意味不明な言葉を並べたて始めたルシファーは、喋りながらユラリと拳を軽く握り構えて・・・

 
悪男「ちょっ 待っ!   ガハッ!」

ボドグッ

鉄パイプで叩かれた強烈な衝撃が悪男の脳を襲った




ルシファー「よしっ!  実はこれは頭が許せんと言った事への復襲なのであった・・・・・・! 素晴らしい!!」

悪男「ゲホッ ゲホッ・・・」

ルシファー「よし 邪魔者はしばらく喋れないようだ・・・・・・!! 今の内に寝てるベリアルを起こして政府を潰すかどうかの意見を聞こう!!」



悪男「ちょっ・・・いつの間に・・・・・・・・・・・・そんな話が・・・戦い・・・・・・・たい・・・だけ・・・・・・だろ・・・・ゲホッ・・・一人でさえ大変・・・・・・ガホッ・・・なのに・・・・・・っ」

悪男がみぞおちを押さえ、地面にうずくまりながらも必死に止めようとするが・・・



ルシファー「ほう もう復活したのか・・・ 成長したな我が部下よ・・・ まあいいとにかく起きろ、ベリアル・・・」


                          ・   ・   ・    ・   ・   ・
ベリアルは機嫌良さそうに機械の山から起き出てきた

それを見た山賊達は、怯えたような表情を浮かべている

理由は簡単

ベリアルが「機嫌よく」起きる時は悪巧みをしている時のみだからだ



ベリアル「う~ん・・・・・・? もう朝か・・・」

悪男「ガハッ・・・・・・・・・もう昼三時ですよっ・・・!!」




ベリアルは悪びれる様子も無く、起き上がった

ベリアル「そうか なら俺にとっちゃ朝だ」

悪男「不規則生活!?」

ベリアル「・・・なあ 兄貴 俺は寝てる間に凄い事を考えた!! 世界よ!俺を褒め称えろ!!」

恍惚とした顔をして、ベリアルは話し出した

ルシファーも慣れた口調で相槌を打つ



ルシファー「ふむ 聞こう」

ベリアル「・・・・・・あのさあ~」








ベリアル「政府とあの四人組・・・・・・潰しに行かねえ?」


同刻・・・緊急対反逆者策会議室にて・・・



大きな長テーブルに、椅子がちょうど13個・・・

それぞれ、机に書類のような物が乗っているが幾つかは空席になっている



???1「・・・遅いな・・・」

丁度その時、扉が開き・・・人が入ってきた



中央の椅子に座っていた少し老いている男は細い目をさらに細めて口を開いた

???1「遅かったな・・・ 何をしていた? ヘラルド」

ヘラルドと呼ばれた青髪の男は、肩を竦めて両手の平を上に向けて言い訳を話し出した

ヘラルド「まだ集合時間の二時半にはなってないですよー・・・・・・あァ・・・眠みィ・・・」

???2「そういや、シルビアは?」

???3「さあな・・・」

???2「お前に聞いちゃいねえよ・・・メイガ どうせお前知らねえだろ? 知ってるのはあいつの上官のヘラルド位だなw」

メイガ「・・・ふんw そういえばギルバード・・・私に報告書を送っていたそうだな・・・」

ギルバード「ああ 見たか?」


???4「静まれよ・・・ 会議が始まるぞw」




その瞬間、ざわめていた会議室は静まり返った

???5「出席は俺が取ろう・・・  第一師団隊長ギルバード、同副隊長ディヴ・・・」

ギルバード「見れば分かるでしょw」

ディヴ「ここに居ますよ」

???5「第二師団隊長ヘラルド、同隊長シルビア」

ヘラルド「へいへい」

シルビアの声は無かった

???5「・・・まあいい・・・・・・第三師団隊長メイガ、同隊長ニック」

メイガ「居ります」

ニック「うぃ~」

???5「第四師団、第五師団はとある任務に出ている・・・我等も含め、これで全員だな」

その男はそういうと振り向き、長テーブルの中央に座っている男に一礼した



???5「では会議を始めて下さい パウル閣下・・・」



管理人「ププーww パウルって占い蛸の・・・」

管理人はパウルに殴り飛ばされた

パウル「邪魔者も居なくなった所で本題に入ろう・・・ 忌々しい反逆者についてだ・・・」



???5「はい。 まずは被害報告を。 第ニ師団隊長ヘラルドが派遣されたフタール市ですが、警備していた250名中、負傷者は57名 死者は11名です。」

―――・・・兵士等の「死因」は俺の炎だろうな・・・・・・

ヘラルドはそう思ったが口には出さず、話の続きを待った



メイガ「ラール山の被害については私が直接話そう・・・ 駐屯させていた100人の内、27名が負傷、61名が死亡しました」

パウル「・・・そこまで被害が大きいものなのか?」



メイガは、一瞬正男達と、ルシファーの事を思い出し・・・・・・

メイガ「・・・反乱軍にやられたのでは無くあの山には山賊が住んでおり、その山賊の頭らしい者にやられました・・・」

???4「山賊ごときにやられたのかよ? そんな事でどうするwwww」

メイガ「・・・」

パウル「そう責めてやるな・・・・・・ガルティス

一瞬カーティスは何か言いたそうな顔をしたがすぐに従った



???5「これで、被害は全てです」




パウル「・・・・・・奴等の居場所は把握しているのか?」

パウルが言い終わると同時に、バタバタと足音がして扉が開いた

扉から飛び出してきたのは軍の兵士の様だった

兵士1「報告ですっ! シルビア様から伝達っ!  反逆者の、「正男」「浩二」「クリス」「ザトシ」の居場所が判明しました!!」





パウルは冷静な表情を崩す事無く、抑揚の無い声で言葉を返した




パウル「・・・場所は?」

兵士1「それが・・・現在地は分かっていません・・・・・・分かっているのはエル・ルガーからこの本拠へ向かっているという事は分かっています・・・」

パウル「エル・ルガーからここまで向かうのに道は三つあったな?・・・三つ全てを封鎖しろ!」

???5「いえ・・・・・・もっと、効率的な方法を取りましょう・・・」



パウルはゆっくりと振り向いた

パウル「サイモンか・・・何か良案でもあるのか?」

サイモン「はい・・・兵士を三つに分けると、防御出来る範囲は広まるが、手薄になる。

      それよりも、兵を二つに分けて左右の道を守らせ 中央の道は隊長格に守らせてはいかがなものかと・・・」

パウル「よし・・・その案で行く   ヘラルド、メイガ、ニック、ガルティス・・・・・・行け・・・ww」



四人「はい!!」








パウル「・・・この会議とは関係ないが、例の隣国へ攻め入っている艦隊だが・・・戦況はどうなっている?」

サイモン「・・・送り込んだ三つの艦隊の内、ニ隊は既にやられました・・・」

パウル「そうか・・・」



会議室に暫く重苦しい雰囲気が漂った

パウルはしばらく顔をしかめていたが、すぐに両目を見開いた



パウル「・・・・・・昔技術開発部門が作り、それ以来封印している機械があったな・・・?」

サイモン「まさか・・・」

パウル「ああ・・・・・ペインを使え・・・

ガルティス「ちょっ・・・パウル・・・いや、パウル閣下!!ペインは駄目で・・・!!」

パウル「ならば他に案があるというのか?」

サイモン「・・・・・・なるほど・・・確かにペインを使うのは奇策かもしれんな・・・」

パウル「ガルティス、サイモン・・・決まりだな・・・」



ギルバードがおずおずと手を挙げた

ギルバード「あのー・・・”ペイン”って何です?」

パウル「そうか・・・・・・我等三人以外には知らせていなかったな・・・教えておいてやろう・・・ ペインとは・・・」






パウル「そうだな・・・アレを一言で表すなら・・・生ける機械だ・・・






意味が分からず、戸惑った顔をしているギルバードを見てパウルは自嘲気味に笑う



ただクックッと・・・

人を凍りつかせるようなその笑みは、誰に向けられているのかも分からず・・・

誰もその笑い声を忘れる事は出来なかった・・・

ストーリー

正男「よしっ! 後は奴等の本拠地までまっしぐら・・・・・・・・・」

浩二「あれゑ 道が三つに分かれてるよ」

ザトシ「クリス 正しい道は何処か分かるか?」

クリス「ザトシが始めてマトモな事言ったwww」

ザトシ「OTL」

クリス「ザトシはどうでもいいとして、三つの道は全部本拠地に繋がっているみたいね」

ザトシ「ドウデモイイ!?(( ゜д゜))) OTTTTTTTTL」

地面に突っ伏しているザトシを無視し、正男は話を進めた

正男「じゃあ、とりあえずこの誰も居なさそうな道から行こうぜwww」


      ・    ・   ・   ・   ・   ・  ・  ・    ・   ・  ・    ・    ・   ・  ・
その道はまるで命令されているかのように閑散としており、他の二つの道には門番が居るのにも関わらず゛「誰の気配も」しなかった。

浩二「・・・駄目だ 怪しすぎる・・・」

クリス「そうね おそらくこの奥には兵士が待ち伏せしているはず・・・」

ザトシ「。・゜・(/Д`)・゜・。ウッ・・・ウッ・・・ドウデモ・・・ドウデモ・・・」

浩二「あのさあ・・・ こういうシリアスっぽい時に変なセリフしゃべるなwwww」

ザトシ「ヘンナ・・・・・・セリフ・・・?( ゚д゚) ウッ・・・ウッ・・・ドウデモ・・・ヘンナセリフ・・・・・・。・゜・(/Д`)・゜・。」



浩二はザトシの顔を見てため息をついた。

ザトシをなだめる事を諦めた浩二は、左の門を指差して・・・

浩二「とりあえず、左も右も似たような物だと思うから 適当に左から行こうよw」

正男「よしww  門番倒してくるぜww」

pm5:24  ~ブレイズ通り北部(左の門の奥の通り)~

護衛隊長「・・・来たかっ!!」

護衛隊長は正男達の姿を確認すると同時に腰ポケットから手紙を取り出した

(―――サイモン「敵が攻めてきた時は、この手紙に書かれている通りに行動しろ そうすれば・・・奴等を追い出す・・・いや、殲滅する事も可能だw)

手紙の内容は・・・・・・・・・・







――――護衛隊長は手紙を読み終わるとニヤリと笑い、指令を始めた

「兵士は皆後退せよ!!  交戦は後回しだ!!!  そして一部の兵は、建物等に身を潜め 奴等が通り過ぎるのを待つように!!」

「声が上がった時、一斉に前方 そして潜んでいた兵士が動き後方から突くように!!」

「そして――――」

護衛隊長は血走った眼を見開き、己に言い聞かせるかのように叫んだ

護衛隊長「一匹も逃がすんじゃねえぞ!!」


BGM:EXTRA OCEAN