ひそひそ・・・ こそこそ・・・
浩二「(このへんに隠れて盗み聞きしよう・・・)」
『あの大きい鳥、わざわざ城ごと飛んでって捕まえるほど大事なものなんですかい?』
『なんだ、忘れたのか?教えてやるからよく聞いてろよ・・・』
浩二「(うわあ・・・まるで僕が聞いてるのが分かってるかのような会話だ・・・)」
『お前亀島の伝説は知ってるよな?』
『ああ・・・三匹の鳥を集めると何とかって・・・』
『そう、それだ。三匹の鳥が力を合わせたときその島に宿る神が降臨するという・・・』
浩二「(ああ・・・ついのこの正男にも神という単語が・・・。)」
浩二「(三鳥はファイガ、サンダガ、フリザガのことだよなあ・・・)」
『それでフリザガも捕まえてたんですね・・・。しかし、計画開始時に海の向こうにまで攻め込んだのには一体何の意味が?』
浩二「(僕たちの家が壊されたときだ!)」
『実はな・・・、そういう伝説は亀島だけでなくあちこちにあるんだ。』
『亀島だけでなく他の所でも伝説の神を降臨させようというわけですね!』
浩二「(そうか・・・それで僕達のところまで・・・)」
『おい!誰かいるぞ!』
浩二「(げっ
ドンッ!!
『緊急事態です!城が墜落します!!』
浩二「兄さん勝ったんだ!」
『いたぞ!捕まえろ!』
正男「よし・・・城が海に沈んでいくぞ・・・。」
正男「これで一安心・・・。って そういえば浩二は・・・」
正男「し、しまった!!浩二があの穴に落ちたっきりだ!まだ城の中に!!」
正男「助けに行くしかない!」