[Canvas版] Java版
No. 4634
タイトル : 「 正男の日記5 」
特徴 : ~kou~ 第5話です。主人公が変わります。ついにkouさんが出ます。難易度がいままでよりだいぶ簡単です。
作者 : 坊主
順位 |
名前 |
得点 |
コメント |
登録日時 |
1位 |
恵俊彰 |
560 |
|
2021/07/01 18:01 |
2位 |
予感魚 |
400 |
|
2010/02/03 21:32 |
3位 |
どすどすうるせぇmao-(ゾウ大魔王) |
370 |
|
2011/09/10 15:36 |
4位 |
ポール |
340 |
|
2016/11/17 16:33 |
5位 |
むぎ |
200 |
|
2012/01/30 14:34 |
(ベスト5のみ表示)
ストーリー
眠っている男は重かったが、なんとか集落についた。
集落は囲いがしてあり、出入り口が一カ所しかないようだ。しかもご丁寧に番までいる。
しかし、行くしかないようだ。早くこの男を保護してもらわねば。ところが入り口に近寄ろうとした瞬間、後ろから誰かに殴られた。
気を失った。
次に気がついたとき、あたりは真っ暗だった。何も見えない。手探りであたりを探ってみるとどうやら洞窟のようだ。
そのまま、あちこちを手探りで進んでいると、何かに躓いた。小指が痛い。
するとその何かが倒れ水がこぼれたことで水桶だったことが解る。かなり派手な音がした。
すると、一部から光が差し込んできた。のぞき込む一対の眼とともに。
「起きたか・・・。出ろ、下手なまねは止めておけ。逃げられやしない」
ゴゴッ、という低い音とともに洞窟が開かれた。
「ついてこい」
おとなしく従った。まさか、仲間を助けた男を悪いようにはしないだろう。
辺りを見回す。目に映るのは、他の集落とあまり変わらない光景。しかし人は見えなかった。
「入れ」
連れてこられたのは他の家よりも一回り大きく豪華な家だった。
中に入る。しかし、連れてきた男は入らなかった。
「長が一人で会いたいそうだ」
先に進む。そこにいたのは、白い髪とひげとを持った老人・・・、ではなく黒髪の若い女性だった。
「座りなさい」
言われた通りにしながらも驚きを隠せなかった。
「手荒なまねをしてごめんなさい。見張りが少し勘違いをしたようね。私たちの仲間を助けてくれたんでしょう?」
「は・・・はい、彼は大丈夫でしたか?」
「ええ、しばらく時間がかかるけど心配ないわ。それより、聞かせてちょうだい。何があったか」
そこで、浩二の病気のことから、男が倒れそれを運んできたことまで話した。男が言っていた敵のことも。
「・・・・・。ありがとう。あなたはその敵のことについて心当たりはない?」
「ありません」
「そう。あなたはこれからどうするつもり?」
「・・・・。早く竜の血を手に入れるためにあいつらを追います」
「どこへ?」
「・・・・・・・・」
「あなたには別のことをやってもらいたいの。あの竜は別の人に追わせるから。」
「追えるのですか?だったら一緒に行きます」
「一人だけ可能な人がいる。でも一緒に行っては駄目です」
「何故ですか?」
「あなたには、別の竜を追ってもらいたいから」
「別の・・・竜。他にもいるのですか?」
「ええ、いるわよ。あなたには北へ向かってもらいます」
「わかりました。場所を教えてください。すぐに出ます」
そうして俺は北へ発った。
その少し後・・・
「kou、あなたもすぐにお願い」
「はい。任せてください」
そしてkouは竜を追い始めた。