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No. 4590 タイトル : 「 CozmoScience1 」 特徴 : ~第一話 そしてはじまる物語~ 元・電動岩石です。前作「煉路の冒険2ndstory」に比べやさしくなりました。 作者 : クオリティ
空は青く、土は茶色、草は緑。
「地球」の環境と「ほぼ」同じこの世界。
「ほぼ」・・・つまり、少し違うところもある。
それは、「コズモ」の存在。
「コズモ」とは、いまやこの世界での生活に必須なもの。
家の電化製品、車などの乗り物、一つ一つの建物にまで使われる重要な「コア」。
この世界の人々は生活に電気やガスを利用せず、
代わりに「コズモ」から普段の生活に必要なエネルギーを得ていた。
「コズモ」から得られる力は、電気、ガス、石油などのあらゆる資源の代わりになるのだ。
そして「コズモ」から得られる力を使う人々は、石油の採掘技術などを知らない。
必要がないからだ。なにより、この世界にはそのような資源は存在しないのだ。
地球とはほんの少しだけ違う、この「世界」で、物語ははじまる。
「・・・ふてぶてしいくらいに長い説明をありがとう、作者。」
正男は椅子に座って茶を啜りながらつぶやく。
「兄さん、今何か言った?」
台所から出てきたのは、緑色の服が印象的な正男の弟、浩二だ。
「いや、別に・・・、そうだ、浩二、知ってるか」
「何を?」
「赤の反対の色だ」
「はぁ?・・・青。じゃないの?」
浩二はいきなり何を言い出すんだ、という顔で答えてみる。
「何言ってるんだ?お前は煉路みたいな阿呆だったのか?」
「え?違うの?・・・って、そういえばいたね、そんな人」
いきなりとある友人の話を持ち出されても困ってしまう。
「あいつのことは、死ぬまで忘れられないだろうな・・・」
「兄さんの、命の恩人だもんね」
浩二は正男の―――痛々しく石のようなものが埋め込まれた―――胸に目をやる。
そこに嵌っているのは、かつて煉路が持っていた「紅蓮石」。
「あいつは今何をしているだろうか・・・」
そう―――正男は自前の心臓を失っている。
今彼が生きているのは、胸にはめた「コズモ」のおかげ。
「で、兄さん、さっきの色の話だけど」
「あぁ、そうだった。知らないようだから教えてやる。赤の反対は緑だ。俺とお前の服みたいにな」
「へぇ、知らなかったよ。」
服と一緒に性格も正反対だね、とは言わなかった。
「むっ・・・」
正男が突然顔を顰める。
「どうかした?」
「いや、作者も無駄な情景描写を取り入れてきたな、と」
「あぁ、さっきからのあれね。昔みたいに会話だけでストーリーを進めるのはやめたらしいよ。」
「確かにあれじゃ話が伝わりにくいよな・・・」
「作者はこの一年、あらゆるジャンルの小説を読んで勉強してたんだ」
「ほぉ。頑張るな。」
二人がそんな会話を交わす、いつもどうりの平和な日常。
その「日常」は、突然の出来事によっていとも簡単に破壊される。
ズギュオォーン!!!!!!!
日常を砕き割る、激しい轟音。
「ひえっ」
「何だ?外見てくるぞ」
正男が玄関から出て行く。慌てて浩二もそれに続き。
二人の目の前に広がっている光景は。
「―――っ、水道を管理するコズモはどうしたんだ!?」
そう、町中の水道管が破裂、地上に幾つもの間欠泉を作り出していた。
「いつもの場所に――――見当たらない!?」
「誰かに盗まれたんだな。よし浩二、追うぞ!」
「追うって言っても・・・手がかりも何もないじゃないか」
いまや町中はパニック。目撃者もいる雰囲気ではない。
「まず盗む理由を考えろ・・・」
「ああいう大規模のコズモは、民間じゃめったに手に入らないよ」
「ああ。それだけの力を必要とするものは―――」
「まさか、兵器?」
「最近の帝国の政治は、たしかに民の反感を買うものかもしれない」
「この前の税率55%は本当に酷かった」
それは酷すぎる。帝国がそこまで税率を上げるほどの資金難になった理由を知りたい。
「あれだけのことをして、民がテロに走るのも無理はない、か・・・」
「すぐにバレることが分かるはずだから、この町の人の犯行じゃないだろうね」
「じゃあとりあえず隣町、リアネードを目指すか」
「そうだね。そこでまた情報を集めよう」
「旅に出る件で、言っておくことがある」
「なに?」
「作者が作るステージは、ブロックや水が浮いたりしてる世界だ」
「なるほど・・・不可解だね。」
「ああ。そして外には魔物もたくさんだ。」
「武器のコズモもバッチリさ。さあ、行こう!」