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「 七つの炎41 訓練Ⅰ 正男 」

[Canvas版] Java版

No. 4521
タイトル : 七つの炎41 訓練Ⅰ 正男
特徴 : 約二ヶ月半ぶりのステージ投稿。ステージの難易度としては難しいと思います。
作者 : 坊主


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得点 コメント
順位 名前 得点 コメント 登録日時
1位 予感魚 535   2010/11/14 22:40
2位 たたも 525   2017/02/07 22:15
3位 ポール 435   2017/02/07 22:54
4位 黒足 365   2017/02/07 21:54
5位 黒足 355   2017/02/07 21:58
5位 黒足 355   2017/02/07 21:48
(ベスト5のみ表示)


ストーリー

見事“闇の手”ロレイロを倒したシェリー、リウェル、ジェラン。
ロレイロ「く、まさかこれほどとは・・・・。仕方ない。トリニーディアはあきらめよう。
だが、まだ終わっていない。我々の計画はまだ潰えない。貴様らにつぶさせてたまるものか・・・」
そう言って姿が薄くなっていき、消えていきました。するとあたりにいたペトモンたちも姿が消えていきました。
リウェル「どういうことだろう。どうしてペトモンまで消えるんだ?」
ジェラン「兵力の温存だろう。奴らもまだそこまでの兵力は作れていないはずだ」
シェリー「作る?どういうこと?それにどうしてあなたはそんなに闇の手について多くのことを知ってるの?」
ジェラン「・・・・・。とりあえず戻ろう。俺たちの役目は終わったはずだ。トリニーディアで話す。全員にだ」
3人はすぐにトリニーディアに戻りました。しかし、彼らが出発したときと違いだいぶ荒れ果てていました。
シェリー「え・・・、みんなは?」
レオン「ああ、大丈夫だ。浩二の中に何かがいてそれが暴れたんだ。もう心配ない。だが長が重傷だ」
リウェル「大丈夫なのか?長も浩二も」
レオン「長は命には別状はない。だが意識が戻らない。浩二の中にいた奴の一番近くにいたためだと思うが。
    浩二は大丈夫だと思う。元凶は去ったはずだ。今正男がそばにいる」
ジェラン「レオン、長のところへ連れて行ってくれ。俺が治そう」
レオン「出来るのか?お前に」
ジェラン「ああ。それとみんなをそこに集めてくれ。話がある」
そうして長のところにみんなが集まりました。
ジェラン「まず、長を治す」
そう言ってジェランの体から藍色の光が放たれ始めました。そうしてその光を浴びるととたんに長が目を開けました。
長「・・・・。私は生きているのか・・・。もう駄目かと・・」
レオン「長、もう大丈夫です。寝ていてください。体に響きます」
長「ああ、そうさせてもらう。レオン後は任せたぞ」
そういうと、長はまた眠りました。
ジェラン「さて、何から話せばよいか・・・・。まずは答えを言おう。俺はこんな姿をしてるがペトモンではない。
     俺は、この世に七人いる聖霊のうちの一人だ。司る力は次元・・・だった」
レオン「だった。どうして過去形なんだ?」
ジェラン「それは俺がこの姿なことと関係がある。300年前の終焉神と創造神の戦いは知っているか?」
レオン「ああ。俺たちはその戦いに参加した人間の子孫だ。知らないわけがない」
ジェラン「どうやって戦いが終わったか聞いているか?」
レオン「いや、その時、俺たちの祖先は近くに寄ることを許されなかった。戦いは終盤になり、神vs神、聖霊vs聖霊の戦いに変わっていった。
    だから人間が手出しが出来るはずもなかった、と聞いている。だが、結果として、創造神が勝ち、終焉神が敗れた」
ジェラン「ああ、確かに生き残ったものにすればそれだけで良かっただろう。俺たちは勝った、俺たちは生き残った。そのために戦ったのだから。
     だが俺たちにとっては違った」
レオン「どういうことだ?」
ジェラン「代償が大きすぎたんだよ。あの戦いの終盤、敵方の聖霊はすべて俺たちが倒した。後残るは、終焉神ただ一人だった。
     しかし、創造神は終焉神から深手を負っていた。だから、終焉神を完全に倒しきることは無理だと悟りその身を挺して、終焉神を止めた。
     創造神が終焉神の動きを封じ、そして俺が力を発動した。そして異次元に創造神と終焉神を閉じこめた。敵の聖霊もだ。
     創造神と聖霊たちの力を代償にしてな・・・。あの日から創造神は、この世界から消えた。
     その際使った聖霊たちの力が入っているもの、それがこの“神器”だ」
そう言って藍色に光る球体を取り出しました。
ジェラン「俺のものも含め全部で7つある。そして力の固まりが込められてるわけだから武器としても使える。
     彼らはこの球体に自分の力を炎に変換して閉じこめ、俺に託した。そうでもしなけりゃ神を異次元に閉じこめるなんてできなかっただろう。
     俺は、神を異次元に閉じこめた後、存在が薄れゆくのを感じながらある人間にこれらを託した。
     力を失った聖霊は自分の神殿で眠りにつき、また復活する。力を返されたら。俺も自分の存在が癒えるのを待った。
     そしてある時目覚めた。力が返されたのを感じたからだ。そしてすぐ力を剥ぎ取られた結果、俺は聖霊の力を失った。
     そしてこの姿にされた。実験のサンプルになったんだ。そのことすらその時の俺には解らなかった。
     誰が、どうして、このようなことをするのかと。しかも聖霊をあいてにだ。しばらくしてこの身体になれると感覚が戻ってきた。
     俺がいたところは、研究所のような施設だった。そこではキメラが製造されていた。今さっき戦った奴らがな。
     そして“闇の手”と呼称する奴らを知った。姿を見てもすぐには解らなかったが、奴らは300年前敵になった聖霊たちだった。
     奴らは倒したはずなのにまた復活していたんだ。力はだいぶ弱くなっていたがな。姿が違うのも多分そのせいだろう。
     俺は情報を集めるだけ集めてそこから逃げ出した。その時“闇の手”から一撃食らったがな。そしてハラス高地で正男と出会った」
ジェランの話を聞いた一同は言葉を失った。しばらく沈黙が続き、最初に口を開いたのはレオンだった。
レオン「“闇の手”が300年前の敵の聖霊たちと言うことは知っていた。長が言っていたから。
     奴らの狙いは300年前に遂げられることのなかった“世界の破壊”・・・・か?」
ジェラン「ああ、そうだろう。しかし、奴らの計画の全体像が見えてこない。どうやって俺の力を奪ったのか、その力を何に使うのか。
     各地の襲撃・・・、これはキメラにするための材料集めだろう。それをもとにキメラを作る。今日の襲撃はおそらく試運転だろう。どれほどの成果が出ているのかのな」
リウェル「俺たちが襲われた町に着いたとき人がいなかったのはそういうことか・・・・・。キメラはどうやって作るんだ?」
ジェラン「今日襲撃してきた奴らは、新種のペトモンを作り出し、それをベースに人の魂が入れてあった。俺もそうやって作られてるんだろう」
シェリー「あなたもキメラなの?」
ジェラン「ああ、たぶんそうだろう。俺と同じ姿をした奴が今日いたのもそれで説明がつく」
リウェル「キメラにされたらもう元には戻れないのか?」
ジェラン「いや、核を止めれば魂は元に戻る。だから大丈夫だろう。だが、人の姿をベースに魂を入れられたら・・・もう元には・・・」
その先に続く言葉を想像してみんなは黙り込みました。
ジェラン「それに、なぜ奴らがこの神器を持っていたのか・・・それも気になる。俺が託した相手はどうしたのか」
正男「それを預けた相手の名前は“ラディン”・・・違うか?その人が黄色の神器を持っていた。その人はそれが原因で“闇の手”にさらわれた」
ジェラン「ラディン?いや、俺が預けた相手はそのような名前ではない。ラディン・・・、気になるなこの名前。ラディンで間違いないか?」
正男「ああ、多分間違いないよ。メッセージが俺に残されていてそこにラディンという名前だって書いてあった」
ジェラン「・・・・・。まあ、この件は後にしよう。後で俺がもう一度考えてみる」
浩二「無駄だよ・・・・。その人はもう死んだ。ジェランが言ったことが本当ならね・・・」
正男「浩二!大丈夫か?」
浩二「うん、兄さん。でも言っておかなくちゃいけないんだ。彼は、ラディンじいさんは、人をベースにしたキメラにされたよ・・・。
僕は、グラースを襲ったガルオンって奴を追いかけて屍の島まで行ったんだ。そしてそこで彼に出会った」
ジェラン「そうか・・・、それならいい。だが、それにしても気になる。この名前・・・・」
シェリー「ジェラン、今はそう言うことを考えてる場合じゃないでしょ。今やるべきことをやりましょう」
ジェラン「そうか、それもそうだな。それじゃあまず、訓練を始める。このままでは本気になった“闇の手”に太刀打ちできないだろう。
     人を救いたいならまず自分が強くならないと」
正男「それが最速の方法か。ジェラン、どうすればいい?」
ジェラン「みんなには、自分自身と戦ってもらう。勝って帰ってこい。自分に勝てればきっと強くなるはずだ」
そう言って身体から藍色の光を放ち始めました。みんなの意識は自分自身の心の中へと飛んでいきました。